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OIP突撃訪問レポート
2018.07.24

岡山イノベーションスクール:スクール生突撃訪問・第4回目

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本日はOIS第1期生【D&Tファーム】田中哲也さんのご紹介です。
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田中さんは、岡山イノベーションコンテスト2017の若手経営者の部:大賞受賞者でもあります。今回は、岡山市南区西高崎にある農園と研究所を兼ねているハウスにお邪魔させていただきました!!
ひと際目立つハウスに到着すると、これまた目立つバス!!
黄色い車体に、カッコイイD&Tファームのロゴが目を引きます。

蜀咏悄 2018-07-24 11 37 17

田中さんが代表取締役を務められている『D&Tファーム』は、平成27年に設立されました。それより以前は、大阪でIT系の会社を設立され、頑張られていたそうです。
そんな田中さんと“農業”の出会いは、IT会社に入った1件の依頼がキッカケだったとのこと。
当時、ある島おこしのプロモーションを依頼され、その時に“農業”と関わり、魅力を感じた田中さんは、当時の知り合いの方とミクロネシアでスパイスを育てる農業ビジネスにチャレンジされ、失敗。その失敗の要因を、今の田中さんから見て何だったかとお伺いすると
『人、もの、金、全てが足りなかった』
『農業はセオリー通りにいかない』
農業の難しさを痛感し撤退したのち、叔父の田中節三氏から『凍結解凍覚醒法』を聞き、『面白そう!』と感じたことから再び“農業”へのチャレンジをスタートされたそうです。

『現在、日本の農業には、沢山の問題が山積みです。』と田中さんは、言われます。
①農業従事者の平均年齢が73.5歳。
②個人で農業をスタートしようにも、新規で農地獲得が難しい
③国からの補助が、45歳という年齢で区切られているため、早期リタイアした45歳以上の人々が農業をしたくてもハードルが高い。
等々、日本の自給率をあげていくためにも法律から考え直さないといけない部分が沢山あるそうです。
そして、何より【農業は儲からない】現実。
重労働のわりに儲からない現実が農業にあるとのことです。
そこで、農林業センサス(2010年)の統計を見てみました。
日本国内の総農家数:252万8千戸
うち農産物の販売をしている販売農家数:163万1千戸
(年間売上)
500万未満・・・140万戸(85.7%)
500万~1000万未満・・・11万2千戸(6.8%)
1000万~3000万未満・・・9万5千戸(5.8%)
3000万~・・・2万3千戸(1.5%)
確かに、農業で食べていくことの難しさを痛感する数字です。
そんな農業の現実を変えようと田中さんが設立されたD&Tファームの企業理念は

『耐寒性植物で日本の農業を元気にすること』
様々な農業の現実と向き合いながら、できることから変えていくことに取り組まれています。
蜀咏悄 2018-07-24 12 02 42
岡山イノベーションスクール2017に参加された際、田中さんが一番影響を受けた方が、特別講師で講義編にご協力いただいてます古我先生の講義で言われた『ともかくやる。自分がワクワクすることを言っていく』と言われたことだったそうです。
岡山イノベーションコンテスト2017でも、コンテスト自体を意識するよりも【1000人の前でアピールするチャンスをもらえた】と考え自然体で取り組まれた結果、大賞を受賞されました。
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大賞受賞後についてお伺いすると、まず地元の方の【認知度がUPした】とのこと。
新聞見たよ~と声をかけられることが増えたそうです。
また大賞受賞をきっかけに『中国地域ニュービジネス大賞』でも優秀賞を受賞され、様々なメディアにも取り上げられ、大きな活躍をされています。
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コンテスト大賞受賞されて副賞のシリコンバレーに行かれたので、感想をお伺いすると
行く前と行った後で【シリコンバレー】のイメージが変わられたそうです。
街全体が『世の中の人が笑顔になるために』を真剣に考え、手段は違えど皆、同じ方向に向かっているとのこと。
日本や岡山にもそのような『同じ方向に向かってみんなが進んでいく』環境がいるんではないかと思われたそうです。
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様々な企業が頭を抱えている『人材確保』についても、D&Tファームさんは、去年このプロジェクトに関わった時よりも倍の従業員数になり、平均年齢の20代と若手の方と日々頑張られているそうです。
会社を設立されてから4年間、ずっと走り続けている田中さんのモチベーション維持についてお伺いしたところ、『若手の従業員が日本の農業のために、必死で頑張っている姿をみて、自分も更に頑張ろうと思える』と笑顔で話されている姿が、とても印象的でした。

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ハウスの周りには、これから商品化しようと様々な状況下での生育状況を試みデータを蓄積、実際、バナナやコーヒーを育てた農家の方々に、もし問題が起きた時、的確なアドバイスができるように育成方法から研究を重ねられていました。
全てが『無農薬』なので、ハウスを見学させていただいてる際にサッと渡された“生山椒”も安心して口にすることができます。(生の山椒って食べたことありますか!?深い辛みが癖になりますよ♪)
また、無農薬で栽培されているのに【虫】が少ないことも印象的でした。

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理由をお伺いすると、亜熱帯地域の植物なので岡山に天敵がいないとのこと。
バナナ以外にパイナップルや、シチリアレモン、パパイヤも生育され、それ以外にも多数の植物を育成されていました。
IT会社でPC相手に仕事をしていた時と違い、農業は生き物相手、毎日毎日びっくりするような事が起きるそうです。ですが、農業で稼げる世界を目指し、先ずは『岡山の農業』から変化させていこうと邁進されている田中さんの姿は、とても頼もしく豪雨被害が起きた岡山の地のこれからにも大きな光となるのではないかと思いました。

D&Tファーム:https://www.dt-farm.com/

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